つぶゲージ/比重カップ/引っかき試験
塗料用語において、”i)塗料、塗膜の試験及び試験用機器”に分類されている用語のうち、『つぶゲージ』、『比重カップ』、『引っかき試験』のJIS規格における定義その他について。
塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”i)塗料、塗膜の試験及び試験用機器”に分類されている塗料用語には、以下の、『つぶゲージ』、『比重カップ』、『引っかき試験』などの用語が定義されています。
塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 i)塗料、塗膜の試験及び試験用機器 】
分類: 塗料用語 > i)塗料、塗膜の試験及び試験用機器
番号: 3422
用語: つぶゲージ
定義:
塗料の中にあるつぶ状の物の存在と大きさとを判定するための試験器具。
深さが直線的に連続して変化している溝の中に、直線状の刃先で直角方向にしごきつけ、塗料の表面につぶ又はつぶの移動でできる筋が現れたところの溝の深さで、つぶの大きさを概数を調べる。
この器具は、顔料分散工程で分散程度を試験するのに用いる。
JIS K 5600-2-5 参照。(※1)
対応英語(参考):
grid gauge,
fineness gauge
分類: 塗料用語 > i)塗料、塗膜の試験及び試験用機器
番号: 3423
用語: 比重カップ
定義:
比重の概数を測定するために用いる円筒状の容器。
JIS K 5600-2-4 参照。(※2)
対応英語(参考):
specific gravity cup
分類: 塗料用語 > i)塗料、塗膜の試験及び試験用機器
番号: 3424
用語: 引っかき試験
定義:
塗膜の硬さの一種、貫通に対する抵抗性を調べる試験。
針状のもので引っかいて、塗膜の状態を調べる。
試験に用いる針の先端は、規定の径の半球状の鋼球、タングステンカーバイト球、ルビー又はセラミックス球からなり、これに規定の荷重を掛けて試験する。
又は、針の代わりに硬度の異なる鉛筆のしんを用いて行う方法もある。
JIS K 5600-5-4、JIS K 5600-5-5 参照。(※3)
対応英語(参考):
scratch test
(※1)
JIS K 5600-2-5 は、以下のJIS規格になります。
JIS K 5600-2-5
塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第5節:分散度
(※2)
JIS K 5600-2-4 は、以下のJIS規格になります。
JIS K 5600-2-4
塗料一般試験方法−第2部:塗料の性状・安定性−第4節:密度
(※3)
JIS K 5600-5-4 及び JIS K 5600-5-5 は、以下のJIS規格になります。
JIS K 5600-5-4
塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第4節:引っかき硬度(鉛筆法)
JIS K 5600-5-5
塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第5節:引っかき硬度(荷重針法)
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