フェノール樹脂/不乾性油/不けん化物/不飽和ポリエステル樹脂
塗料用語において、”c)塗膜形成要素及びその性質”に分類されている用語のうち、『フェノール樹脂』、『不乾性油』、『不けん化物』、『不飽和ポリエステル樹脂』のJIS規格における定義その他について。
塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”c)塗膜形成要素及びその性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『フェノール樹脂』、『不乾性油』、『不けん化物』、『不飽和ポリエステル樹脂』などの用語が定義されています。
塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 c)塗膜形成要素及びその性質 】
分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質
番号: 2045
用語: フェノール樹脂
定義:
各種のアルデヒド、特にホルムアルデヒドと、フェノール及びその同族体又は誘導体との縮重合によって作られる合成樹脂。
対応英語(参考):
phenolic resin,
phenolic resins
分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質
番号: 2046
用語: 不乾性油
定義:
液状の脂肪油で、空気中で乾燥しないもの。
よう素価100以下の脂肪油。
ひまし油、つばき油、なたね油、オリーブ油など。
対応英語(参考):
nondrying oil
分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質
番号: 2047
用語: 不けん化物
定義:
油脂、ろうなどのような、主成分がエステルである物質を、アルカリ溶液で加水分解したときに、けん化(※1)されないで残る物質。
多くは炭化水素化合物。
JIS K 5601-2-4 参照。(※2)
対応英語(参考):
unsaponifiable matter
分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質
番号: 2048
用語: 不飽和ポリエステル樹脂
定義:
ポリマー鎖の中に後で架橋ができるような炭素-炭素二重結合によって特徴付けられているポリエステル。
対応英語(参考):
unsaturated polyester resin
(※1)
けん化とは、油脂、脂肪、エステルなどをアルカリで処理するとアルコールと酸とに分解し、次いでアルカリ塩を生成する反応のことです。
酸が長鎖の脂肪酸のときに生成するアルカリ塩をアルカリ石けんといいます。
(※2)
JIS K 5601-2-4 は、以下のJIS規格になります。
JIS K 5601-2-4
塗料成分試験方法−第2部:溶剤可溶物中の成分分析−第4節:アルキド樹脂