ビチューメン/ヒドロキシル価/ビニル樹脂/ひまし油
塗料用語において、”c)塗膜形成要素及びその性質”に分類されている用語のうち、『ビチューメン』、『ヒドロキシル価』、『ビニル樹脂』、『ひまし油』のJIS規格における定義その他について。
塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”c)塗膜形成要素及びその性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『ビチューメン』、『ヒドロキシル価』、『ビニル樹脂』、『ひまし油』などの用語が定義されています。
塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 c)塗膜形成要素及びその性質 】
分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質
番号: 2041
用語: ビチューメン
定義:
元来は、色、硬度、揮発性など不定の天然炭化水素化合物の総称。
現在では、石油化学工業・石炭化学工業でできるタール・アスファルト・ピッチも含めた黒又は黒褐色の液状ないし樹脂状の物質の総称。
大部分は二硫化炭素に溶ける。
対応英語(参考):
bitumen
分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質
番号: 2042
用語: ヒドロキシル価
定義:
原料1g中のヒドロキシ基に対応する水酸化ナトリウムのmg数。
試料中の水酸基(-OH)アセチル化して、アセチル化に要した酢酸を中和するのに要する水酸化カリウムの量を、試料1gに対するmg数で表したもので、試料中のOH基の含有量を示す尺度。
アセチル化には各種の試薬が使用されるが、通常ピリジンと無水酢酸混合物が使用され、アセチル化前後の酸濃度の差を滴定することによって測定される。
対応英語(参考):
hydroxyl value
分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質
番号: 2043
用語: ビニル樹脂
定義:
ビニル基を含むモノマー類の重合によって得られる合成樹脂。
備考:
スチレン、アクリル、酢酸ビニルなどの樹脂は、それぞれ該当するモノマーから同じ方法で作られる。
対応英語(参考):
vinyl resin,
vinyl resins
分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質
番号: 2044
用語: ひまし油
定義:
ひまの種子から採った不乾性油(※1)。
リシノール酸のグリセリンエステルが主成分。
対応英語(参考):
castor oil
(※1)
不乾性油とは、液状の脂肪油で、空気中で乾燥せず、一般によう素価100以下の脂肪油のことです。
不乾性油には、ひまし油、つばき油、なたね油、オリーブ油などがあります。