耐熱,ウレタン,樹脂,断熱,船底,水性など塗装塗料の種類,ペイント,塗膜,プライマー,乾燥方法等

 

煮あまに油/熱可塑性/熱硬化性/半乾性油



塗料用語において、”c)塗膜形成要素及びその性質”に分類されている用語のうち、『煮あまに油』、『熱可塑性』、『熱硬化性』、『半乾性油』のJIS規格における定義その他について。

塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”c)塗膜形成要素及びその性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『煮あまに油』、『熱可塑性』、『熱硬化性』、『半乾性油』などの用語が定義されています。

塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 c)塗膜形成要素及びその性質 】


分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質

番号: 2037

用語: 煮あまに油

定義:
あまに油を原料とするボイル油。
JIS K 5421 参照。

対応英語(参考):
boiled linseed oil


分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質

番号: 2038

用語: 熱可塑性

定義:
熱を加えれば軟らかくなり、冷却すれば硬くなることを繰り返す性質。

対応英語(参考):
thermoplastic,
thermoplasticity


分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質

番号: 2039

用語: 熱硬化性

定義:
樹脂などが、加熱すれば硬化して不溶性・不融性になり、元の軟らかさには戻らない性質。

対応英語(参考):
thermosetting property,
thermosetting


分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質

番号: 2040

用語: 半乾性油

定義:
乾性油
(※1)ほど早くはないが、空気中で乾燥する性質のある脂肪油。
一般によう素価100〜130のもの。
大豆油など。

対応英語(参考):
semidrying oil


(※1)
乾性油とは、薄膜にし空気中に置くと、酸素を吸収して酸化し、これに伴って重合が起こって固化し、塗膜を形成する脂肪油のことです。
一般に、よう素価130以上のものをいい、あまに油(あまに種子から得られる液状植物油で、リノレン酸を主成分とし、乾性油の代表的な油脂)、シナきり油などがあります。
なお、液状の脂肪油で、空気中で乾燥せず、一般によう素価100以下の脂肪油のことを、不乾性油といいます。
不乾性油には、ひまし油、つばき油、なたね油、オリーブ油などがあります。