スチレン樹脂/スチレン化アルキド樹脂/セラック/大豆油
塗料用語において、”c)塗膜形成要素及びその性質”に分類されている用語のうち、『スチレン樹脂』、『スチレン化アルキド樹脂』、『セラック』、『大豆油』のJIS規格における定義その他について。
塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”c)塗膜形成要素及びその性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『スチレン樹脂』、『スチレン化アルキド樹脂』、『セラック』、『大豆油』などの用語が定義されています。
塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 c)塗膜形成要素及びその性質 】
分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質
番号: 2029
用語: スチレン樹脂
定義:
スチレンの重合又は他のモノマー類との共重合によって得られる合成樹脂。
対応英語(参考):
styrene resin,
styrene resins
分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質
番号: 2030
用語: スチレン化アルキド樹脂
定義:
スチレンで変性したアルキド樹脂(※1)。
速乾塗料の塗膜形成要素として用いる。
対応英語(参考):
styrenated alkyd
分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質
番号: 2031
用語: セラック
定義:
ラック虫(Taccardia Lacca)が、ある種の植物に寄生して出した分泌物の塊を採取して精製した樹脂状物質。
エチルアルコールに溶け、セラック二スのと膜形成要素として用いる。
JIS K 5909 参照。
対応英語(参考):
shellac,
orange shellac
分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質
番号: 2032
用語: 大豆油
定義:
大豆から採取した脂肪油。
通常半乾性油の区分に入れられる。
対応英語(参考):
soybean oil,
soya bean oil
(※1)
アルキド樹脂とは、多塩基酸及び脂肪酸(又は脂肪油)と多価アルコール類との縮重合によって作られる合成樹脂のことです。
多価アルコールとしてグリセリン、ペンタエリトリトールなど、多塩基酸として無水フタル酸、無水マレイン酸など、脂肪酸としてあまに油、大豆油、ひまし油などの脂肪酸が使われます。
脂肪中に結合する脂肪酸の割合が大きいものから小さいものへの順に、長油アルキド・中油アルキド・短油アルキドといいます。