サフラワー油/酸価/樹脂/硝酸セルロース
塗料用語において、”c)塗膜形成要素及びその性質”に分類されている用語のうち、『サフラワー油』、『酸価』、『樹脂』、『硝酸セルロース』のJIS規格における定義その他について。
塗料・塗膜・顔料・溶剤などの種類や性質、塗装の塗り方、素地調整、乾燥方法など、塗料工業において用いられる主な用語として、塗料用語(JIS K 5500)において、”c)塗膜形成要素及びその性質”に分類されている塗料用語には、以下の、『サフラワー油』、『酸価』、『樹脂』、『硝酸セルロース』などの用語が定義されています。
塗料用語(JIS K 5500)
⇒【 c)塗膜形成要素及びその性質 】
分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質
番号: 2021
用語: サフラワー油
定義:
べにばなの種子から採った乾性油。
ペイント・油ワニスの塗膜形成要素として用いる。
対応英語(参考):
safflower oil
分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質
番号: 2022
用語: 酸価
定義:
製品の不揮発分1g中の遊離酸を中和するのに要する、水酸化カリウム(KOH)のmg数。
JIS K 5601-2-1 参照。
備考:
試料が脂肪酸のようなカルボン酸単体の場合は、むしろ中和価といい、主としてエステル化合物中の遊離酸の測定の場合に酸価ということが多い。
対応英語(参考):
acid value
分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質
番号: 2023
用語: 樹脂
定義:
固体、準固体又は凝似固体の有機物。
通常分子量が高く、熱すると一般に広い温度範囲で軟化又は溶融する。
適切な溶剤に可溶性で、その溶液を塗布すると連続した皮膜を作る。
このような物質を総称して樹脂という。
天然樹脂と合成樹脂の2種がある。
天然樹脂にはセラックのように動物の分泌物として得られるものや、揮発性油を多量に含むバルサム、または揮発性油の含量が少ないオレオレンジのような形で樹木から分泌されるもの、及びこれらのものが地中に埋れて半ば化石化したコーパルゴムのようなものなどがある。
合成樹脂には、フェノール樹脂、ユリア樹脂、アルキド樹脂などの縮合樹脂と、ビニル樹脂、クマロン樹脂などの重合樹脂がある。
対応英語(参考):
resin
分類: 塗料用語 > c)塗膜形成要素及びその性質
番号: 2024
用語: 硝酸セルロース
定義:
セルロースの硝酸エステル。
対応英語(参考):
cellulose nitrate,
nitrocellulose
(※1)
JIS K 5601-2-1 は、以下のJIS規格になります。
JIS K 5601-2-1
塗料成分試験方法−第2部:溶剤可溶物中の成分分析−第1節:酸価(滴定法)